リスパダールの離脱症状とその対処

リスパダールの離脱症状

離脱症状とは、リスパダールを急激にに減薬・断薬した際、血中濃度が急激に変化することで生じる様々な症状のことです。

リスパダールは抗精神病薬(統合失調症の治療薬)ですが、抗精神病薬はよほど急な減薬をしなければ離脱症状が問題となることはないお薬です。

ここではリスパダールの離脱症状とその対処法について紹介します。


離脱症状とは?

リスパダールを減らした際に生じる様々な症状を一般的にリスパダールの離脱症状と呼びます。

薬の濃度の変動によって起こる諸症状(後述)は、再度リスパダールを内服すれば速やかに改善します。

ただし、リスパダールをはじめとした抗精神病薬は、よほど無茶な減薬・断薬をしなければ離脱症状が出ることはありません。

むしろ急激なお薬の変化によっておこる症状は「悪性症候群」のほうがリスクとしては高いかもしれません。

離脱症状によっておこる症状とは

離脱症状として、リスパダールに特徴的なものはなく、他のお薬と同様の離脱症状が生じます。

離脱症状

  • 不眠
  • 不穏
  • 興奮
  • 発汗
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 下痢

離脱症状の対処法

離脱症状を起こしてしまったほとんどのケースが、「自分で勝手に断薬した」「自分の判断で量を調整した」ときです。

自己判断で減薬・断薬してしまい、離脱症状が出てしまった時は主治医に報告しましょう。

中には怒る医師もいるかもしれませんが、減薬したいという意思を伝えることは重要です。

副作用のせいなのか、調子が悪くなく減らせるか試したかったのか、減薬・断薬にはかならず原因があるはずです。

症状が軽ければ様子をみる

離脱症状が起こってしまっても、何とか様子をみれそうであれば、1~2週間くらいみることは重要です。

離脱症状は、急な減薬・断薬で身体に反応した結果起こっています。

少し時間が経って身体が慣れてくれば、離脱症状も自然と改善していきます。

一旦元の量に戻す

離脱症状がつらく、様子を見ることが難しそうであれば、一旦減薬・断薬前の量に戻します。

基本、量を元に戻せば離脱症状は治ります。

離脱症状ではなく症状の再発かも

リスパダールは離脱症状が少ないお薬です。

そのため、減薬や断薬で離脱症状が起こった場合、「これは本当に離脱症状なのか?」と考えてみることは大切です。

特に主治医の指示のもとでしっかりと減薬・断薬を行っている場合は、離脱症状が起こることは稀です。

しかし、不安が強くなったり不眠になったり精神的に不安的になる場合、それは離脱症状ではなく、リスパダールが減ったことで再燃しているだけなのかもしれません。

離脱症状なのか、減薬の影響なのかは正確に区別するのは難しいでしょう。


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