光トポグラフィー検査とは「結果の見方とその精度は大丈夫?」

光トポグラフィー検査

精神科、心療内科を受診したことがある方は、問診のみで薬がでることが多いことはご存知だと思います。

「混み合っていて時間のない内科のクリニックでも聴診くらいはしてくれるのに・・・。」

これは決して手を抜いているわけではありません。
問診は診察の基本であり、精神科や心療内科ではこれが聴診と同じだと思います。逆に客観的な指標になるものは研究ベースのものしかないのです(心理テストはありますが、それだけで判断されても納得できないでしょう)。

実際に客観的にこうだと自分を納得させてくれるツールがないと不安になってしまうのも仕方ないと思います。
内科なら採血やレントゲンがありますので・・・。

その精神科・心療内科の診療に客観的指標として、取り入れることができたのが光トポグラフィー検査なのです。

身体からだの病気の場合、血液検査やCT・MRIなどの様々な検査を行って医師も患者もお互い目で分かるような視覚的な診断をしています。

一方で精神科・心療内科ではうつ病をはじめとする精神疾患は原則医師による問診のみで診断されてきました。

ところが、「こころの病気」「こころの風邪」と言われてきたうつ病ですが、近年脳の病気であると考えられるようになりました。
心が胸にあると考えている人はおそらくもういないでしょう(医学的な面において)。

感情を作っている脳も1つの臓器としてとらえるわけです。

当然、精神科・心療内科で処方されるお薬も脳の神経伝達物質に関わるものですから、精神科・心療内科の疾患とは当然「脳」を相手にしていることになります。

光トポグラフィー検査の登場によって、うつ病も数値(グラフ)で診断することができることが研究の結果により明らかになってきました。

これまでの問診のみの診断に頼るのではなく、最先端の光トポグラフィー検査という光学的な手法を使い、脳の血流の変化量を計測することによって、うつ病の客観的、科学的な補助診断としての利用が実現化したのです。

光トポグラフィーにはどんなメリットがありどの程度の精度があるのかご紹介します!

当院の光トポグラフィー検査について


光トポグラフィー検査とは ~精神科診療を見える化~

検査を受けるとどんなメリットがあるの?

まず、今の状態がわかります。

「今の状態」と言ってしまうとかなり語弊があるかもしれませんが、多くの患者さんは「今の状態が知りたい」と言って光トポグラフィーを受けに受診されます。

通常、精神科や心療内科を受診したときに、先生に症状を説明してそれだけで「うつ病」とか「双極性障害」と診断されていることが多いですよね。
患者側からしたら本当に病状が伝わっているのか心配になるでしょうし、ましてや飲んでいる薬が効かなかったり副作用のほうが目立っていたら本当に不安になってしまうと思います。

そして他のクリニックにかかって今度は最初と違う病名が言われようものなら困惑して大変です。

そこに客観性の指標をいれることができたら診断のばらつきは出にくいでしょうし、何よりも自分が一番納得できます。
納得して治療をすることは何よりも最も大事なことだと思います。

光トポグラフィー検査で何をみている?安全性と副作用は?

光トポグラフィーの検査方法は、近赤外線の光を使って、頭皮や頭蓋骨を透過させ脳の血流の変化をとらえることによります。

検査時間はおよそ10~15分です。
近赤外線を出したり、反射光をとらえるチャンネルのたくさんついた帽子をかぶって椅子に座って行います。

具体的には安静時(「あ、い、う、え、お」と連続でいってもらっているとき)と、課題をやってもらった時(言葉の連想や後出しじゃんけんで負ける手を出す)と、そして安静に戻った時の血流の変化の仕方、タイミングをみるのです。

「うつ病のパターン」、「双極性障害のパターン」、「統合失調症のパターン」と便宜上分けることができます。結果の判読には心電図のように個人差が多いので、経験によりある程度結果を読みこなす医師の能力が必要になります。

光を使った検査ですので、特に安全面において問題はありませんし、副作用もありません。
検査指示に従えれば年齢の制限もありません(ただし施設ごとに基準があります)。

光トポグラフィーって実際どんな検査?

光トポグラフィー検査は脳の状態(具体的には脳の血流量の変化具合)を測定し、数値・視覚情報でうつ病を診断補助できる有用な検査方法となっています。

ポイントは診断補助であって、光トポグラフィーのみで診断するということではありません。

技術的には、近赤外線光を使って脳表面(大脳皮質)のヘモグロビンの濃度変化を測定しています。
(※ヘモグロビンは血液中に含まれる血液の赤みをつくる酸素を運ぶ物質です。)

検査自体は15分程度で完了し、身体への負担をかけずに検査できるのが特徴です。

精神科における光トポグラフィー検査では、主に前頭葉の血流量の変化パターンをみることで「健常」、「うつ病」、「双極性障害(躁うつ病)」、「統合失調症」と分類し、これと問診をあわせて診断するのです。

コラム
ちなみに「光トポグラフィ」の語は日立製作所の登録商標です。
光トポグラフィーと後ろを伸ばさない用語(光トポグラフィ)が、日立製作所の登録商標となっています(商標登録番号:第4286437号、4311269号、共に1999年に登録)。

光トポグラフィーのように伸ばす用語も一般的に用いられている。日立製作所の登録商標ではありますが、他の呼称がないため、2005年に権利は保持したままで、利用を一般公開としています。(厚生労働省においても用語としてこの名称が収載されています。)

この検査の正確な用語はNIRSニルス(Near-infrared spectroscopic topography)です。

検査のやり方・行程

光トポグラフィー検査では脳の血流量の変化を測定します。

とはいっても、じっとしている状態の測定だけでなく多くの場合言語流暢性課題げんごりゅうちょうせいかだいという課題を行うことで脳に変化を起こさせます。

言語流暢性課題といっても大した課題ではなく、例えば『「あ」から始まる単語を言ってください!』という程度の課題です。

精神科の光トポグラフィー検査では言語流暢性課題が一般的に多く行われていますが、これ以外にも後出しじゃんけんで負けの手を出す「後出しじゃんけん負け課題」や、といった具合に紛らわしい色を使って文字を読ませるような「逆ストループ課題」などがあります。

頭に数十個の端子がついた帽子をつけてそこから血流の変化をモニターします。
最初の数十秒は「あ・い・う・え・お」と繰り返す安静時を測定し、続いて課題を行い、再度「あ・い・う・え・お」と最初の安静時の状態に戻ってもらいます。

光トポグラフィー検査のやり方

検査結果の見方

ここまでで光トポグラフィー検査が、脳の血流の変化のしかたを見る検査であることがおわかり頂けたと思います。

患者さんからは「血流がありましたか?減っていましたか?」と聞かれることが多いですが、血流が悪くなって少なくなってしまったかをみているわけではありません(MRIなどではそれによって動脈硬化や脳梗塞を診断していますが・・・)。

「安静 ⇒ 課題 ⇒ 安静」という検査の一連の流れで状況変化に応じての血流変化をとらえているのです。
これによって課題が始まると血流の変化が起こり、課題が終わるとまた0地点に血流変化量は戻っていきます。

このときの血流(グラフの赤い線)の上がり方、山の大きさ(積分値せきぶんち)と上昇タイミング(初期賦活しょきふかつ)と山のピークをつくるタイミング(重心値じゅうしんち)でパターンが分かれるのです。

このパターンで健常パターン」「うつ病パターン」「双極性障害(躁うつ病)パターン」「統合失調症パターン」と分類します。

光トポグラフィー検査結果の見方

ただし、本当にこれで診断できるのか、信じてよいのか心配になりますよね?
次に光トポグラフィーの診断精度のお話をしましょう!

本当に正しい結果?検査の精度は?

国立精神神経医療研究センターや東京大学などが2013年に発表した研究結果では光トポグラフィー検査による精度は以下のように発表されています。


  • 大うつ病性障害(典型的なうつ病):74.6%
  • 双極性障害(躁うつ病):76.9%
  • 統合失調症:90.0%

この結果が何を示すかというと簡単にいえば、「医師が問診によって診断した病名」と「光トポグラフィー検査から示唆された病名」が約80%は一致したということを意味します。

もし問診による診断と光トポグラフィー検査結果が異なる場合には別の病気の可能性も考えられるということになりますが(結果をどう治療に反映させるかは主治医の判断です)、逆に考えると光トポグラフィー検査を受けても80%の人は今の病名と同じ結果を伝えられるということです。

それでも検査を受ける意味があるのでしょうか?

患者さんの性格や治療状況によっては検査自体に意味が見いだせることもあるのです。

精神疾患は病気の性質上治療が長期に渡ることがほとんどです。
ときには「本当に私はうつ病なのだろうか?」「このまま薬を飲み続けて大丈夫なのだろうか?」と疑問や不安に思うこともあるかもしれません。

精神疾患を客観的な診断の指標(バイオマーカー)がないこともそう感じさせる理由でしょう。

そんなときにあくまでも診断の鑑別補助であっても、客観的に目に見える結果を得られる光トポグラフィー検査は患者さんによっては治療に前向きに取り組むきっかけにもなることもあります。

また残念なことですが、医師の診断に懐疑的な人が身近(家族や友人、職場の人など)にいる場合は説明がしやすくなるかもしれません。

診断の鑑別(うつ病と統合失調症・うつ病と躁うつ病)にも有用性は高い

光トポグラフィー検査で有用性が高いと言われているのは、精神疾患の鑑別かんべつ化においてです。
「うつ病かどうか知る」というより「うつ病かそれ以外の精神疾患か知る」という目的が光トポグラフィー検査の本当の役割なのです。

鑑別とは似たような症状の中から正しい病名を割り出し、的確な治療に結び付けるために重要なことです。

たとえば統合失調症(幻覚、妄想など精神症状を特徴とする)とうつ病の鑑別は意外に難しい場合もあります。
統合失調症の発症早期では、不安、不眠、抑うつ、意欲低下、倦怠感などの症状がメインとなっているも多く、目立った陽性症状(幻覚や妄想など)が出現しない限り、統合失調症かもと思いながらも大うつ病と考えられている場合もあるのです。

そして、医師の間でも光トポグラフィー検査依頼の紹介が多いのがうつ病と双極性障害の鑑別です。

症状からだけでは、うつ症状を有する大うつ病と双極性障害(躁うつ病)との鑑別が困難であることは良く知られており、約40%の双極性障害の患者が、診療当初に大うつ病性障害と診断され、双極性障害との正確な診断に至るまでに平均7.5年かかるとのデータもあるのです。

参考文献
Is bipolar disorder still underdiagnosed? Are antidepressants overutilized? J Affect Disord. 1999 Jan-Mar;52(1-3):135-44

双極性障害がうつ病と10年近く間違えられているって『誤診』でしょうか?

いえ違います。
誤診というよりは、躁状態に至って初めて双極性障害と診断する診断基準自体の問題点でもあります。

そこで光トポグラフィー検査を使った双極性障害の鑑別診断が登場します。
早期に『隠れた』双極性障害を見いだすことに利用できれば大変有用というわけです。

また、抗うつ剤で長期間治療してもなかなか完治しない難治性のうつ病患者に、典型的なうつ病の波形パターンを得られた場合と得られなかった場合で、次に検討すべき薬剤の種類(別の抗うつ薬を使うか、気分安定薬や抗精神病薬を使うか)の治療指針を決めるのに役立つのです。

検査結果の精度を落としてしまう要因

判読技術と検査技術

きちんと経験のある医療スタッフによる計測技術や医師による検査結果の判読技術が必要となっています。

検査中の課題による影響

また、精神疾患の鑑別には、言語流暢性刺激課題(「あ」から始まる言葉を言ってくださいという課題)を用いますが、学習効果がある(2回目以降の検査では慣れがでてしまう)ため血流の変化量が小さくなる傾向があり、治療の効果判定に対しての有用性が難しいのです。

よく「治療の効果判定のためにもう一回光トポをやりたい」ということが言われますが、実は言語流暢性課題による光トポグラフィー検査では、このために効果判断がしづらい時があるのです。

その他の精度に影響を与えるもの

光トポグラフィー検査結果の精度

参考文献
10:Frontal lobe function in bipolar disorder: A multichannel near-infrared spectroscopy study. Volume 29, Issue 1, 1 January 2006, Pages 172–184
11:Multiple-time replicability of near-infrared spectroscopy recording during prefrontal activation task in healthy men. Volume 57, Issue 4, April 2007, Pages 504-512
12:Functional near-infrared spectroscopy: A long-term reliable tool for measuring brain activity during verbal fluency. Volume 43, Issue 1, 15 October 2008, Pages 147-155

Question検査日は体調がよく、うつ状態がなかったのですが結果が変わりますか?

Answer
検査の当日にうつ症状があるかないかで検査の波形が変わるかは多くの方から質問されます。

うつ症状が検査の時点であってもなくても得られる検査結果に相違はほぼないという結果が得られていますので、検査を受けるときの体調で症状の有無の影響はないものと考えて検査を受けて頂いて問題ないものと考えられています。

参考文献
Near-infrared spectroscopy for examination of prefrontal activation during cognitive tasks in patients with major depressive disorder: A meta-analysis of observational studies. Psychiatry and Clinical Neurosciences 2015; 69: 22–33

光トポグラフィー検査と費用・保険事情

2014年から光トポグラフィー検査は健康保険適用となりましたが、その審査基準は厳しくほとんど外来診療を主とするクリニックでは自費扱いとなります。
中核病院や大学病院クラスの病院でしか光トポグラフィー検査は保険適用になりません。

費用は保険適用で4000円程度ですが、現状では入院検査を行っている医療機関が多いため入院検査まで待機時間を要したり、入院費用や他の検査を合わせて行うことが多いため自己負担分で数万円ほどかかることもあり、メリットデメリットは相殺されそうです。

なぜ自費診療と保険診療の病院とがあるの?

光トポグラフィー検査はすでに検査法が日立の研究グループによって1995年に登場してから20年以上の歴史が経過しており、2014年には健康保険が適応されています。

健康保険の適応があるにもかかわらず、保険診療で検査を行っている医療機関と自費で検査を行っている医療機関があります。
(保険診療では自己負担は1~3割になりますが、自費の場合は全額自己負担となります。)

このような違いがあるのは光トポグラフィー検査を保険診療で行うためには医療機関がクリアしなければいけない基準がいくつかあるためで、検査が出来る機器だけが導入されていても保険診療が出来る施設として認められないためなのです。

光トポグラフィー保険点数料金
<参考:今日の臨床サポート|光トポグラフィーの保険点数

大まかにいえば光トポグラフィー検査が先進医療だった頃から認定を受けている規模の大きな医療機関では保険診療となりますが、規模が小さなクリニックなどの場合は自費での検査となっています。

保険診療で受けられる医療機関によっては予約が取りにくかったり、検査を実施する曜日が限られている状況もあります。

薬事承認を受けた機器(厚労省の承認がある機械)を使って、適切な知識をもった医療従事者や医師の元で検査が実施されるのであれば、保険診療の施設か基準を満たしているかどうかは結果に違いはないと思います。

ただし保険診療を行っている医療機関では光トポグラフィー検査に加えてMRIやCTスキャンなどの検査も含まれていたり、短期の検査入院で詳細な検査を受けられる場合あるので、主治医とも相談して目的に合わせて選択することが良いと思います。

せっかく、健康保険の適応が2014年に認められた唯一の鑑別補助診断としての視覚的な指標にも関わらず、残念なことに多くの診療機関で導入が難渋しているのが実情です。
これは、各メーカーの装置の販売価格が非常に高価であり(最低でも1000万円近い、高価なもので数千万円)、容易に導入できるものではないからです。

さらに保険適応を認めてもらうには厳重な施設基準が設けられてしまっているため、一般の診療施設でクリアできるほどの内容ではありません。

また、たとえ保険診療で検査を実施しても、保険点数が200から400点程度(1点=10円、2000~4000円、患者負担3割なら600~1200円)であり、医療機関側で得られる収支が低額となってしまい、運営することは赤字経営になってしまうという現実が発生します。
そのため、ほとんどの診療施設では自由診療という形式で自己負担1~2万円で検査を実施していることが大半を占めているようです。


当院の光トポグラフィー検査について

今のところ、発達障害をはじめその他精神疾患を診断できる確実なバイオマーカー(客観的な指標として活用されるような生物学的指標)や臨床検査はなく、医師の問診や質問紙による心理検査などから得た情報をもとに診断することが一般的でした。

しかしこの数年、「光トポグラフィー検査」を導入する医療機関が増えています。

光トポグラフィー検査は、認知課題遂行時の脳の血流変化パターンで病態を予測することが可能な検査です。結果はグラフ化されるので、脳の働き方を目で見て確認することができます。客観性が高いことから、診断鑑別のための有力な補助検査となりつつあります。

当院では他院で受けられた検査のセカンドオピニオンも行っております。

光トポグラフィー検査とその原理

光トポグラフィー検査は、近赤外光が血液のヘモグロビン以外に大きな吸収体をもたない特徴を利用した近赤外線分光法(Near-Infrared Spectroscopy:NIRS)を利用します。頭皮上から近赤外光を照射し、検出された光量から、脳内の血液中の酸化・還元ヘモグロビンの濃度変化に伴う血液量変化を測定します。

検査の目的

光トポグラフィー検査は、問診による診断を補助し、診断を客観的にも行えるようにするものです。精神疾患のための臨床検査として期待されています。しかし、あくまでも「鑑別診断補助」という位置づけであることを十分に理解した上で適正に施行する必要があります。

患者さんにとっては目で見て共有できる情報として重視される方も多いのですが、位置づけとしては補助診断となります。


  • 現在、6割から8割の精度で臨床診断(うつ病・双極性障害・統合失調症)を示唆する結果がでていますが、精神疾患の有無を確定したり、診断名を証明したりするものではありません。
  • 臨床診断を自動判定するものではありません。
  • 治療効果はありません(病状が改善することはありません)。
  • 計測不良で判定が困難なこともあります。

検査の対象となる方

うつ病として治療を受けている方が対象です。
治療抵抗性うつ病であったり、統合失調症・双極性障害が疑われる症状を呈するなど鑑別診断を行う上での補助的な指標となります。

検査方法

脳に対して非侵襲的である近赤外線スペクトロスコピィ(Near-Infrared Spectroscopy:NIRS)用いて、精神疾患における前頭葉機能の特徴を捉えるものです。

言語流暢性課題げんごりゅうちょうせいかだいにおける前頭部の賦活反応性の特徴がうつ病・双極性障害・統合失調症で異なることを用いて、うつ病と臨床診断されている場合に、真の診断が双極性障害や統合失調症である可能性を示唆することができます。

副作用

使用する近赤外光は非常に弱い光を使用しています。
副作用等の報告はありません。

費用

光トポグラフィー検査 料金

よくある質問

検査はどのように行うのですか?
光センサーのついた帽子を頭に装着していただき、「あ」で始まる言葉を言うなど簡単な課題に答えていただきます。言葉を考えている時に、装置から発している近赤外光によって大脳の血液量の変化を記録します。およそ10分程度の検査になります。
検査は安全ですか?副作用はないですか?
検査に使用される近赤外光は、くもりの日の日光より弱い光で健康を害することはありません。痛みももちろんありませんし、装置の安全性も広く認められております。安心して検査を受けていただくことができます。
検査に治療効果はありますか?
脳の血流の変化を測る検査であり、治療効果はありません。
検査を受けるにあたり、普段の生活で気をつけることはありますか?
検査当日の食事を抜いたり、水分をとらないようにするといった、特別な前処置は必要ありません。普段どおりの状態で検査を受けていただくことができます。
光トポグラフィー検査だけを受けることはできますか?
可能です。
現在、病院に通院していないのですが検査は受けられますか?
可能です。特に紹介状なども不要です。
現在通院している医療機関へはどのように話せばよいでしょうか?
原則、主治医の先生に光トポグラフィー検査を希望している旨をご相談いただき受診してください。
光トポグラフィー検査の結果をその場で聞くことはできますか?
その場で判読し結果をお伝えいたします。
統合失調症のうつ状態と言われていますが検査は受けられますか?
うつ病との鑑別でこの検査を行うことが可能です。診断に疑問の余地がなく、治療も奏功している場合には検査お受けいただくメリットは少ないかもしれません。
検査後の治療は受けられますか?
セカンドオピニオンなどかかりつけ医のいらっしゃる方は原則として主治医のもとで行っていただきます。当院通院ご希望の方はそのまま治療についてもご相談いただけます。